ストレートネックとは首の骨が何らかの原因でまっすぐに至った現象です。
首の骨(頸椎)は7個あり、本来であれば緩やかなカーブ(標準値は半径17CM)を描いています。
頸椎カーブ(頸椎アーチ)の標準値は数十年前に私の大師匠であるアメリカのカイロプラクター故ドクターピアースが発見しております。
頸椎カーブは首への強度を保つと共にクッションの役割を果たし頭や首へのダメージを和らげています。
数年前からストレートネックの原因は長時間のスマートフォン使用によるものと言われていますが実際はそうではありません。スマートフォンが普及するはるか昔からミリタリーネックと呼ばれ存在しているのです。
では何故、正常な頸椎カーブを保てないのか?大体は母親のお腹の中にいる胎児から現在に至るまでの背骨へのケガ(背骨に限らず体へのダメージ、転ぶ、打つ、交通事故、出産など、これを椎体に起こるサブラクセーションと言います)が原因で悪くなり、さらに悪化させる要因として生活習慣が関係しています。スマートフォンもその一つですが現代社会において、うつむき姿勢で過ごすことはとても多く頸椎にとって過酷な状態であることに間違いはありません。
患者様の多くはストレートネック(ミリタリーネック)と診断され来院されますが実際はストレートネックではなく様々な頸椎の変形(カイフォティクネック、ロードティック ネック、コンビネーションネック)です。
また接骨院などでレントゲンも撮らずにストレートネックと言われた方もいて、どの異常においてもントゲンの分析なしで判断することはできませんし、レントゲンも撮らずにストレートネックだと断言するのはもってのほかです。
異常な頸椎を改善するにはレントゲン分析で頸椎の変形タイプとサブラクセーションの特定が不可欠で重要なのです。